配線

VE管のサイズにはどんな意味がある?

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インターネット回線の工事をする時に、聞かれるのは配管があるかということです。
壁の中にパイプを通して、配線などを安全に通すための設備があるかということ。

この配管に使われているのは「塩化ビニル管」というものです。
ただその種類はかなり豊富で、その用途もかなり多いのですが。

今回はその中でも、一般的に電線管として使われる「VE管」について確認してみます。

   
   

同じ塩化ビニル管でも電線管として使われるのはVE管

住宅建築で使われる配管には色々な種類があります。
最近では金属管よりも腐食がなくて耐久性の高い塩化ビニル管が使われています。

そして塩化ビニル管はかなり多くの種類があり、その用途によって使われる商品が
違っているのです。

でも名前も似ていて、しかも同じ塩化ビニル管ということで混乱してしまうという方も
多くいるはず。

ただ同じ「塩化ビニル管」でも使われている素材など、ちょっと違いがあるのです。
そのために基本的には決まったところで決まった商品が使われます。

例えば電線管として使われるのは主にVE管やPF管と言われるもの。
水道管として使われるのはHIVP管やVP管と言われるものです。

これらのパイプは基本的に全て「塩化ビニル管」ということになります。
ただし使われる場所や用途は全く違ってくるのです。

電線管として使われるのは「VE管」というのは覚えておきましょう。

   
   

VE管のサイズは基本的に内径の大きさが名前になる

VE管は商品の型番を見ると、VE14など数字と組み合わせて表記されています。
この数値がパイプの内径とほぼ同じなのです。

ただ全部の商品で型番の数字が内径と同じ、というわけでもありません。
この辺りはGP管という商品も関わっているようなのですが。

でもかなりわかりやすい目安にはなっています。
例えば先ほどのVE14という型番なら内径は14㎜ということになります。

ちなみにこの場合、外径は18㎜で樹脂の厚みは2㎜となっています。

他にもVE22やVE28なども内径の数値が型番になっています。
つまり型番を見ればVE管の大体のサイズがわかる、ということです。

そしてVE管は太くなれば厚みも変わりますが、VE22までは厚みも変わりません。
つまり内径がわかれば外径のサイズもわかるということになります。

基本的には電線管と水道管は同じものを使わない

最初から説明しているようにVE管は電線管として使われている塩化ビニル管です。
そして水道管にはVP管が使われています。

それぞれに電線管と水道管として利用することを前提に作られているので、他の用途で
使うことは基本的にありません。

VE管も電線管以外の使われ方をすることはないのです。
ただ状況によって使われてしまうこともあるのです。

普通の電気配線ではありえないのですが、エアコンの場合には電気配線と一緒に
排水のための配管も必要になります。

そして壁を通す配管を少なくするために、VE管とVP管を接続させて使うということも
あるのです。

それほど良く見る、というものでもないのですが一応そんな使われ方をすることもある
ということです。

VP管とVE管の外径が同じならつなげて使う事ができる

では先ほどのエアコンの配管の場合、VE管とVP管をつなげて使うにはどうすればいいか。
実は小さいものならVE管とVP管の外径は同じサイズとなっています。

例えばVE14は外径が18㎜ですが、これと同じサイズのVP管があるのです。
それがVP13という型番のVP管です。

VP管も基本的には内径サイズが型番に使われていて、呼び名もその数値になっている
というのはVE管と同じです。

ただVP管の場合は厚みがVE管と違っていて、内径は違っていても外径が同じという
パイプのサイズがいくつかあるのです。

先ほどのVE14とVP13以外にもVE16とVP16、VE22とVP20は外径が同じなので
そのままつなげて使うことができます。

外径が同じなら結合パーツが使えます。
そして両方とも塩化ビニル管なので接着剤も同じものが使えるのです。

内径がちょっと変わるので、電線を通す時に多少の引っ掛かりを感じるということは
考えられますが。

VE管とVP管がつなげて使われていても、そんな状況もあるということを覚えておけば
あまり驚かないかと。

   
   

電線管には別のパイプもある

電線管としてVE管が使われている、と説明していますが実際にはVE管以外にも
電線管として使われている塩化ビニル管があります。

それがCD管とPF管です。
こちらはVE管と違って可とう性のある塩化ビニル管となります。

可とう性とは「ある程度自由に曲げることが出来る性質」といいましょうか。
洗濯機の排水ホースを想像してもらうとわかりやすいかと。

形も蛇腹のようになっていて、かなり自由に曲げることが出来るので配管としては
場所を選ばずに自由に配置することができます。

これに対してVE管は、完全に水道管と同じく直線で配置される電線管です。
曲げるためには専用の接続パーツを使う必要があります。

VE管とCD管、PF管それぞれに用途が違うのですが。
CD管とPF管の違いについてまずは説明しましょう。

CD管はコンクリート埋没専用の電線管

CD管は特徴として「耐候性がない」となっています。
それに自己消火性もないので、基本的にむき出しにして使うことが出来ません。

出来ないというのは言い過ぎですが、危ないというか劣化などの心配もあるので
CD管はコンクリートに埋め込んで使われることがほとんどです。

そして商品としてもわかりやすいように、CD管はオレンジ色をしています。
これはどのメーカーのCD管でも統一されています。

コンクリート埋没専用の電線管ということなら一般家庭ではあまり見かけない
と思われますが、実は電線管ではなく単に配線を保護するパイプとして使われます。

コンクリート埋没が必要とされるのは「電線管」として使われるときのみで
ケーブルの保護のために使う場合は埋没しなくてもいい、ということです。

そのために壁の中に配管して電話線やLANケーブルを通す、という時に使われる
ということもあります。

PF管は露出配管にも使える耐久性の高い電線管

PF管は耐候性があり、露出配管にも使える耐久性の高い電線管です。
自由に曲げられる電線管という意味ではCD管と同じですが、使えるシーンが多いです。

それに自己消火性もあるので、ある程度の危険性の高いところでも使うことができます。
ただし不燃性ではないので、ソーラーパネルの近くなどでは注意が必要かと。

それに耐久性が高いと言っても限度があります。
ただ露出配管のために、2層構造で作られたPF管もあるのです。

それがPFD管と言われるもので、複層構造のPF管となっています。
こちらなら直射日光がかなり当たるところでも安心して使うことができます。

2層構造ではなくても、そもそもPF管はかなり耐久性が高い塩化ビニル管なので
色々なところで配管として使われています。

電線管としては当然ですが、ケーブルの保護や情報線の保護にも使われています。
電話回線やLANケーブル、光ファイバーケーブルでもPF管が使われています。

特に光ファイバーケーブルは折り曲げられることに弱く、配管でも急角度で曲げられる
配管には通すことが出来ません。

それを考えると自由に曲げることが出来て、耐久性の高いPF管は安心して
光ファイバーケーブルを通すことが出来るパイプという印象です。

どんなところでも安心して使えるのがPF管の特徴です。

CD管とPF管もサイズは内径の数値

CD管とPF管の型番を見てみると、VE管と同じように数字が書いてあります。
そしてやはり内径の数値と同じ、ということがわかります。

ある会社の商品の型番を見ると、CD管がMFCD-14という型番でした。
この内径はφ14で外径がφ19でした。

これはPF管でも同じで、型番の数値が内径のサイズとなっています。
そこはVE管と同じ、しかもVE管と内径の数値は同じでした。

14から16、22、28とサイズが見つかりました。
これはVE管と同じです。

電線管ということで基本的に同じサイズ、同じ型番が使われているという
ところでしょうか。

   
   

それぞれの電線管の使い方を考えてみる

塩化ビニル管の電線管だけでもかなりの種類がある、ということがわかりました。
そこでそれぞれの製品はどんなところで使われるのかを確認してみましょう。

水道パイプのように直線で設置することが基本のVE管に、かなり自由に曲げることが
出来るCD管とPF管が同じ使われ方をするとは考えにくいです。

でも1つの電線管のみが使われているのか、というとそうでもありません。
それぞれに現在でも流通がしっかりと行われています。

ではそれぞれの電線管はどんな時に使われているのでしょうか。
その使い方について考えてみることにしましょう。

実際に使われているのはどんなところなのか。
それを確認してみます。

直線できれいに配管したい時にはVE管を使う

VE管の場合は直線で配管することが基本です。
そのために壁の中に埋め込んで使う、という場合にはかなり使いにくくなります。

他の電線管、情報線の保護管などが多くある中に直線で配管することが求められる
VE管を使うというのはかなり厳しいものがあります。

ただ結果として直線で配管したほうがいい、という場合もあるので。
そんな時には必ず直線になるVE管を使うことになります。

それに耐久性も高く、屋外での配管も可能なVE管は外壁に使われることもあります。
家の外観をきれいに見せるためには配線を隠すことも必要になります。

配線を隠す時にきれいな直線で設置できるVE管を使えば、あまり外観を損ねることなく
ケーブル類を配置することも出来ますよね。

このきれいな直線を作ることが出来る、という特性を使って配置をする場合には
VE管はとても使いやすくなります。

CD管はコンクリート埋没専用ということが多い

電線管として使う時には必ずコンクリートに埋め込んで使うことが必要なCD管は
一応情報線の保護に使う場合にはそのまま使う事が出来ます。

ただし、屋外に配管することは出来ませんし、壁の中でも実際には電線管が多く
その側に情報線を通すことになる、という状況も多いです。

多機能コンセントの配管にCD管を使うということは、ある程度電気配線と近く
保護感の耐久性も求められることになります。

耐候性がない、という特徴を考えるとやはりCD管を普通に使うことにはちょっとした
抵抗があるという印象です。

電線管として使う以外の時にはコンクリート埋没の必要がない、と言われていますが
やはりCD管はコンクリート埋没専用で使うほうが安心できます。

どんな状況でも使いやすいのがPF管

元々耐候性があり、自己消火性もあるのである程度のハードな状況でも問題なく
使う事ができるPF管です。

電線管としてはもちろん、情報線の保護パイプとしても十分に利用価値が高く
しかも状況をあまり選ばずに使う事が出来ます。

壁の中に配管する場合でも、可とう性があるのでかなり自由に動かして配置を
できるという魅力があります。

他の電線管と干渉させることなく、ある程度の直線を保ちながら配管が出来れば
光ファイバーケーブルの保護パイプとしても十分に使えます。

屋外に設置するならPFD管を使うことで更に安心できます。
耐久性に関しても問題はありません。

どんなところでも使いやすいPF管を使えば、とりあえず問題はないかと。

VE管とPF管をつなげることも出来る

それぞれの塩化ビニル管の使い方を考えてみましたが、実際にはこれらを組み合わせて
使うことも出来るのです。

元々同じ塩化ビニル管で、どちらも電線管として発売されています。
サイズ的にも大きな違いがないので、それぞれをつなげることも出来るのです。

当然VE管とPF管をつなげるには専用の変換器を付ける必要があります。
でもこのジョイントは単価が100円以下というかなりの低コストで購入ができます。

取り付けもほぼワンタッチというくらいに簡単で、直線のVE管で引いてきた回線を
PF管につなげて緩やかに曲げるということも可能になります。

当然PF管だけではなくCD管でも大丈夫です。
同じアタッチメントで接続させることが出来ます。

ただ最近ではある程度の可とう性を持ったVE管というのも発売されています。
それを使えばわざわざPF管と接続させることも必要ないのですが。

色々な使い方ができるので、それぞれの特徴を生かした配管をすればよりスッキリと
配線が出来るのではないでしょうか。

VE管とPF管のコストを比べてみる

サイズやメーカーによって変わりますが、VE管とPF管のコストについても
確認をしておきましょう。

VE管の場合、直線2mくらいが一番短い商品でしょうか。
14という一番小さい内径の商品、これが大体250円くらいです。

同じく内径14のPF管を確認してみると50mで5,000円くらい。
1m単価で計算すれば100円ということになります。

VE管の1m単価は125円になるので、コストを考えるならPF管のほうが安い
ということになりました。

ただ単純にコスト計算をしただけで、実際には50mのVE管で計算すればコストは
もっと下がる可能性はあります。

50m分のVE管を購入すれば単価が下がる、という販売店もありそうですが。
でも50mの電線管をどうやって使うのか、という現実問題があります。

コスト的にも大きな違いがないなら、自由に配置ができて場所を選ばないPF管は
やはり使いやすいという印象です。

VE管にどれくらいの電線が通せるのか

サイズとして一番小さなものが内径14㎜というVE管ですが、そのVE管には
どれくらいの電線を通すことが出来るのでしょうか?

自宅に配管されている場合、インターネット回線などを後から配管に通すということも
多く考えられます。

実際に電話線を通している配管に光ファイバーケーブルを通す、という作業をすることも
最近では多くなりました。

ではその配管、VE管やPF管にはどれくらいの電線を一度に通すことが出来るのか。
ちょっと調べてみました。

当然通す電線のサイズによっても変わりますが、単線の細いものなら直径1.6㎜という
電線があります。

これを内径14㎜のVE感に通す場合、最大4本となっていました。
それ以上の本数を通す場合には上のサイズのVE管が必要になります。

あくまでも目安ですが、新しく回線設置工事をする時にはこれを知っていると少しは
やりやすくなるかと。

ただLANケーブルなど最初からコネクタが付いているケーブルはちょっと難しいです。
光ファイバーケーブルなどONUに接続前のケーブル単体なら問題はなさそうですが。

ちなみに壁の内部によく使われているPF管でより線の5.5㎜の電線を通す場合には
1本で内径14㎜が埋まってしまいます。

LANケーブルを通す時にはケーブルの太さにも注意をしましょう。

VE管はサイズによって色々な別の塩化ビニル管と接続ができる

インターネット回線を契約したユーザーが自分で配管を見て、ケーブルを通す
ということはほぼありません。

ただ自宅を建てる時に、外観など気にするというこだわりを持っているなら配管にも
ちょっと気をつけることは出来るかと。

特に屋外に配管をする、外壁にケーブルを通すという場合には使う保護管にも
気をつける必要はあります。

VE管の場合、屋外への設置も出来ますし直線をきれいに見せることでケーブルの
汚い配置をなくすことも期待できます。

それにある程度のサイズなら他の塩化ビニル管とつなげて使うことが出来ます。
色々な使い方を考えることも出来るのです。

ただしVP管を電線管に使うなど、用途と違った使い方をするのはおすすめしません。
電線管にはVE管やPF管などを使うようにしましょう。

   
   

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